前略,ブログ

 

「男もすなる日記といふものを,女もしてみむとてするなり。」

 

かの「土佐日記」の作者・紀貫之が,日本文学史上最古となる日記文学の書き出しをこう記したのは,本邦義務教育を終えた人物ならばご存知のことでしょう。

 

 

「内教坊の阿古久曽(あこくそ)」という,ともすれば

 

やや下品な響きのする幼名

 

を持つ紀貫之土佐国司として現在の高知県への赴任期間を終え,京都に帰る道中紀行であるこの「土佐日記」が綴られた当時,世俗では日記に限らず,文学は男性が中心となって興隆していった文化でした。

 

 

その中で,紀貫之は敢えて女性である体でこの作品を作り上げたのです。

 

 

これが意味するところは何か。

 

 

 

そう。彼こそが日本最初の

 

 

 

ネカマである

 

 

 

ということは言うを待たないわけですが,

 

 

 

彼がもし土佐ではなく,大宰府に派遣されていれば,「土佐日記」という作品が日本には誕生せず,ネット上での不毛な騙し合いや,出会い系サイトでの悪質な詐欺行為も生まれなかったと思うと,何とも業の深い作品です。世の恋愛下手な男性達に,是非とも深く謝罪していただきたい。

 

 

 

本題に入りましょう。

 

 

この度,僕は「女もすなるブログといふものを、田中もしてみむとてするなり」という心持で,ブログというものを”してみむとてする”ことにしたわけですが,無論,僕は男であり,ネカマをやるほど暇ではありません。では,なぜブログを始めるのか。

 

 

元々は,友人たちとのコミュニティで自己のアイデンティティ確立のため,またマズロー第4段階欲求を満たさんがために,SNSで稚拙な文章を書いては,一人ウヒョヒョと愉悦に浸っていたわけですが,それはあくまで,文章を書くことによる日常のストレスの解消と,ささやかな賞賛による自己満足を得るためのツールでしかなかったわけです。

 

しかし,ここ最近,まともに文章を書いてこなかったせいか,「語彙力と記憶力がめちゃくちゃに衰えている」ことに危機感を覚えてきました。

 

大学時代の卒論に

 

「校庭を数十周走ってきた方が良いくらいの内容」

 

と評され,また朝に猛烈に弱いせいで授業への遅刻が多かったこともあり,自嘲と自戒の意味を込めて「走れ田中」 と密かに名乗っていた僕ですが,その時に書いた文章の方が,遥かに良く書けて見える。

 

かつての僕を太宰とするなら,今の僕の語彙力は中学生の書く前略プロフの自己紹介文レベルです。

 

 

 

これが,どれくらいヤバイかっていうと,マジでヤバイくらいにマジでヤバイ。

 

 

「マジ」「ヤバイ」だけで僕が20余年間で積み上げてきた言語体系が塗り替えられ,将来的には「M」「Y」のイントネーションのみで会話する単細胞生物になってしまう恐れもあるんじゃないかっていうくらいマジでヤバイ。

 

本当に辛いのはですね

 

 

「マジでヤバイ」では,マジでヤバさが伝わらないことですね。

 

 

 

ということでね。とにかく気負わず,往時の語彙力を取り戻すためにリハビリ感覚で書いていこうと思っています。

 

 

 

 

 

でも,やっぱり文章を書くのは楽しいですね!

 

 

とりあえず,初めてブログを書いてみた感想としては

 

 

 

 

 

前略プロフを書いている中学生の気分ですわ。